地域おこしとお金について。その1


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総務省のまとめによると、平成24年4月現在で過疎地域に指定されている市町村は日本国内に775カ所あります。これは、全国1,720市町村の45.1%にあたり、実に半数に迫る勢い。また国土の面積比率でいくと、非過疎地域を上回る57.2%が過疎地域に指定されています。
都市部への人口流出と少子化の影響もあって、過疎地域では都市部よりも早く高齢化社会が訪れているのです。
そうした日本国内にまんべんなく広がっている過疎地域をなんとかしたい!そう考えている人たちもたくさんいて、さまざまな山村で地域を元気にする活動を続けています。

岡山県美作市(みまさかし)にある上山という山村をご存知でしょうか。大阪から約170km、車で2時間ほど走ったところにある過疎化の進む集落がある地区です。この場所を有名にしたのは英田上山棚田団というNPO法人。この外から来た人たちがはじめたのは、ほぼ耕作放棄地と化していた8300枚もの棚田を、雑草を取り除き再生させるというもの。2007年から地道に活動を続け、地元の人も巻き込んでかつての広大な棚田の姿を徐々に取り戻しつつあるのです。
棚田団の活動が少しずつ噂になると、棚田再生や林業など農村での生き方を模索する大学生や20代の若者が集まるようになり、かつては限界集落と呼ばれた村に地域おこし協力隊が配属されるまでになりました。現場に定住する地域おこし協力隊と英田上山棚田団が、新しい地域活性化の形を築き上げようとしているのです。
廃村に追い込まれようとしている村に新しい人が集まり、定住し、後世にその土地での暮らしを残していくための活動。この地域活性化を持続させていくためには、同時にその土地で経済活動を起していかなくてはなりません。上山棚田団に限らずこの課題をクリアしていくために、さまざまな取り組みが行われています。たとえば収穫したお米などの農産物や特産品を安心で美味しい食材として通信販売したり、エコツーリズムで都市部の人を呼び込むなど、都市と農村をつなぐ努力の先に地域再興の道があると思います。

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僕はこうした取り組みに、経済活動一辺倒であったいままでの暮らしに変わる豊かさが隠されていると思い、興味を惹かれていきました。
ところが、この地方移住大作戦で僕が地域活性化についてブログで書いたり、人に話したりするなかで、思わぬ反応をもらったことがあります。

都市部で生まれ育ち、地方に田舎のない僕が、ある高齢者の多く住む過疎集落のことを、地方出身の友人に話ししたときのこと。
その村は外から人を呼び込んで、畑を耕したり、米の作付けを体験するツアーや地元の郷土料理を楽しみ、宿泊してもらうために、“田舎のおばあちゃん家に来るようなつもりで来てください”というキャッチフレーズを打ち出していました。それに対し友人は「本来、そういうことはお金を払ってやることではない」と言ったのです。お金を払ってやることは、実際のおばあちゃん家に行って農作業をするという本来の体験とは根本的に違う気がすると、彼は言いたかったのかもしれません。

地域おこしとお金について。その2に続きます>>



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1件の返信

  1. 28/12/2012

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