ついに住まいが見つかる!


突然訪れた空き家との出会い

4月から那須町の地域おこし協力隊への入隊が決まったため、引越し準備を急いでいる。東京の知人に挨拶を済ませ、飲みに行き、日中は家の荷物をひたすら段ボール箱に詰める毎日だ。
ヨメは所用があるため東京の借家に残り、5月のGW明けにすべての荷物とともに引越しする。4月から自分はすでに那須町にいるため、3月中にほとんどの荷物をまとめておく必要がある。
3月は引越し業界にとって、ハイシーズンだから料金が高い。見積額はGW明けと3月では倍くらい変わるらしい。節約という意味でも好都合だ。そして、すぐに引越しできない理由がもうひとつある。

1年以上、那須町の里山エリアを中心に空き家を探してきたが、移住を目前に控え、ついに住まいを見つけることができた。しかも立地は芦野や伊王野に隣接する里山エリア。那須町の友人も近くに住んでいる。

4月の引越しまでに空き家を見つけるのは難しいだろうな、となかばあきらめていた。不動産仲介の戸建て物件にとりあえず住もうと決めかけていた。
だけど、住みたい空き家は突然現れる、ということを身をもって体験した。

いきさつがまた、面白い。
里山に住む僕の友達が、Aさんというお宅から旅行中の犬の世話を頼まれた。友達がAさん宅を訪ねると、隣に空き家らしき家があることに気づく。訊ねると、その家はAさんがとてもお世話になった人が元々住んでいた家で、空き家になって3年くらい経つ。Aさんは今も親族の方と交流があり、空き家を人に貸す意志があることなど、話が一気に進んだ。一方で友達は僕たちが住みたい家のイメージを知っているから、ここならぴったりだと思い、写メを撮って送ってくれたというわけだ。

空き家が見つからない理由として、持ち主があまり貸したがらないということがある。しかしもうひとつ、誰に連絡をすればいいのか分かりづらいということもあるだろう。ご近所さんに聞けば、もしかしたら連絡先が分かるかもしれないが、いきなり知らない人から訊ねられても不審に思うだろうし、まずはなんとかご近所さんに協力してもらうことからはじめなければならない。

最終的に大家さんから空き家を借りることができても、不動産仲介の物件のようにパッと契約できるわけではない。そういう意味では、僕たちにとってAさんの存在がとても大きかった。
これはちょっとした運命?と感じずにはいられない。

そういうわけで、すべり込みで空き家を見つけることができたのだが、不動産仲介の賃貸物件のように原状復帰されているわけでも、クリーニング業者が清掃するわけでもないから、すぐに入居することはできない。大家さんはありがたいことに、家財道具をすべて片づけてくれるそうで、これから顔合わせをし、家の使い方や修繕についての話し合いをしたうえで、契約となる。
修繕作業も基本自分たちでやるつもりだから、引っ越しまでの間にある程度住める状態にしなければならない。そういう事情もあって、引っ越しはGW明けが妥当というわけだ。

友達と一緒にAさん宅を訪ね、最初に空き家を見たときは「本当にここに住んでいいの?」って思うくらい立派な印象だった。
森の中にある高原の家ではなく、開けた里山の景観は、まさに僕たちが求めていたものだ。家の躯体は鉄筋コンクリートで、古民家風の木造住宅ではなかったが、縁側が取り囲む8畳3間の和室と洋室を併せ持つどっしりとした家構えには、逆に好感が持てた。

自分たちは空き家に多くを求め過ぎではないのか。
だからいつまで経っても家が見つからないのではないか。
そんなことを何度も思った。
でも、僕たちが理想的に思える空き家は確かに存在していた。諦めずに探し続けていれば、いつかはそんな家が、向こうの方から自分の前にやってくる。



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