里山の秋。家しごとの再開


自分の住む那須の里山にも、もうすぐ冬が訪れる。
今は秋の紅葉真っ盛りだ。

仕事がら、町の行事やイベント、出張などで週末も家を空けることが多かった。
その影響もあってか、なかなか家しごとの時間を作ることができない日が続いた。
わが家の家しごととは、洋間の床張りや廊下のペンキ塗り。庭の草刈りや倉庫の掃除と片づけ、実った果実の収穫などなど。

家しごとは、ささやかな日常のことだけど、僕が田舎で丁寧な暮らしをしようと思っていたことの一つひとつ。
那須はほんとにいろんな人たちがイベントやお祭りを開くので、ハイシーズンは毎週末仕事が入る。
出店の焼き場をやったり実行委員として設営をしたり、イベントを企画したりと、いろんな経験をさせてもらえるので、楽しい。だけど帰宅したらご飯を食べて、少しお酒飲んで寝るような日々が続いた。

ふと「これじゃ、東京の暮らしと変わらないんじゃないか?」と頭をよぎる。

いや、やっぱり全然違う。自然に囲まれた家で暮らし、ノルマのようなプレッシャーのかかる仕事ではなく、結果的に出合った人と一緒に町づくりに繋がっていく仕事をしている。自分発信の活動はまだ確立されてはいないが、もしかしたら、この道筋の先に自分の生業の種があるのかもしれない。しかも毎日のようにいろんな人との縁が生まれている。

だから、仕事も含めた毎日に満足している。ワークライフバランスという言葉があるけれど、それは東京的な暮らしの中から生まれたのではないだろうか。健康的な生活と仕事のバランスを取るのではなく、そもそも生活も仕事も一緒。分けて考えるものではない。今のところ、そんな環境に恵まれている。

そんな感じで夏から秋にかけてバタバタしていたが、冬が真近となり、スケジュールを埋め尽くしていた大きな仕事たちがほとんど終了した。

さて、何をしよう。

嬉しいことに僕の家は小高い山の中腹にあるので、庭の紅葉がとても美しい。陽当たりも良好なので、とりあえず2階のベランダで本でも読みながら、ぼーっとした。これが贅沢な時間。

それから、庭の果実の収穫だ。
しばらく見て見ぬ振りをしていた柚子の木が黄色く色づき、収穫期を迎えている。
よく見ると、鈴なりに実が成っていて、とてもわが家で消費できる量ではない。ご近所さんに配り、さらにSNSで呼びかけて、欲しい人にもあげることにした。

SNSで呼びかけたら、いろんな人からコメントをいただいた。
・たくさん実が成った翌年は収量が減る。
・取り過ぎても来年の収量が減る。
・ゆずシロップがおいしいよ
・ゆず酵母がおすすめ
・乾燥させたゆず茶がめちゃくちゃ体にいい
・ゆず醤油はいかがでしょう

那須に来てから食べ物について考えることが増えた。柚子ひとつでコミュニケーションの輪が広がるから、今の生活は楽しい。



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