地方に仕事はあるのか?第三弾

地方に仕事はあるのか?第三弾

地方で暮らすことを考えたとき、僕たちがいま働いている仕事と再び向き合い、じっくりと考える必要に迫られます。
これからもこの仕事と付き合っていけるのか。それともサヨナラするのか。
先週取材した長野県の移住・交流課の方によると、県内の有効求人倍率は大都市圏よりも低い0.8倍。支援策としてIターン制度があり、登録した人の希望に応じて地元企業の求人を紹介しているというお話しを聞くことができました。また新規就農を目指すのであれば、県内の里親として登録されている熟練農業者のもとで働き、実践的な技能を習得することを支援している「新規就農里親制度」などがあるそうです。

こうした“地域に雇用される”道を選び、うまく仕事を始めることができれば、移住プランの半分以上が成功したといってもいいのではないでしょうか。
一方であえて都市圏から仕事の少ない地方に生活の場を求めるような人は、独立心があるためか、飲食店や宿泊施設、工房などの起業をする人もいると聞きます。
起業をするかは別として、僕の場合もできるだけ地域に雇用されない暮らしを目指しています。
これからは“仕事をいただくのではなく、自分で作る”を目標にしているからです。だから、あえて険しい道を進もうとしているのかもしれません。

地方に仕事はあるのか?第三弾

最近、NPO法人が中心となって、都内のIT企業のサテライトオフィスを誘致したり、アーティストが土地に滞在しながら作品制作を行う“アートインレジデンス”を設置するなど、注目を集めている中山間地があります。
徳島県神山町。周囲を山に囲まれた田舎ですが、クリエイターなど若い人を中心に移住者が増えている場所です。ネットで調べてみてください。情報がブワーっと出てきます。神山町は僕も非常に興味をもっており、いつかしっかりと記事を書きたいと思っています。
そして今回は、この神山町に住む映像作家の長岡マイルさんのことを書きたいと思います。
僕が長岡さんを知ったのは、徳島県が発行するメールマガジン「とくしま移住メルマガ」に寄稿されている記事を読んだのがきっかけです。
長岡さんはご自身のライフワークである活動のロケ地として神山町を訪れ、それがきっかけで2010年に神山町に移住された方です。自営業で暮らしている長岡さんの現在のスタイルは、仕事として地元企業の映像作品を制作するかたわら、作家として全国を外国人と共に映像キャラバン隊として回る活動などをされています。一度映像作品を観てみてください。映像の美しさと作家性がにじみ出た、クオリティの高いお仕事をされています。

地方に仕事はあるのか?第三弾

長岡さんいわく『知り合いもいない地方にやってきて、そこで仕事を開始するということ、それはもちろんリスクが多分にあります。色んな事情により、ふるさとを離れ、新天地で生きることを選択するのですが、それを誰がケアするのか?ということは、ナイーブな問題です。(中略)依存するのではなく、「やはり、己自身で開拓していくしかない」とは思っていますが、孤絶的闘いに耐えられる人がどれほどいるのかと思うと、何がしかのサポートも、必要だとも思っております。』と言っています。また、地方で仕事をしていく、つまりは生きていくためのヒントのようなことも書かれています。
『やはり大手企業の業績が軒並み悪化する昨今の中で、そこからドロップアウト(この言葉がいいかどうかは置いておいて)して、地方で生きようとする人間の指針は、「百姓」にしかないのではないかと思います。これはもちろん農業のみに従事する、ということではありません。百の業(仕事)に従事して、食べていくということです。僕の場合は、映像を中心とした幅広いクリエイティブで生きて行くのだという思いを強くしましたし、場合によっては、なにをやったって家族を食べさせていくと思っております。』
この言葉は僕のような移住希望者を勇気づけてくれる言葉に思えました。地方で暮らすこととは、自分の得意なことを中心としながらも、さまざまなことに携わっていくことではないのか。それらは、人とのつながりのなかにあるのではないか。そう感じることができたのです。
僕は以前、フェイスブックで長岡さんとお話ししました。
長岡さんはこう言ってくれました。「地方は必ずしも桃源郷ではありませんが、殺伐とした都会から抜けてみれば、ほっとすることも多々あります。が、生計をいかにして立てるかは別問題なので、みなさんそこにつまづいているように思います。」
僕はこれからも自分が移住すべき場所と、仕事との向き合い方について書いていこうと思います。

長岡マイルさんのHP「長岡活動寫眞」http://nagaoka.me/


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