移住計画は進んでいるの?収穫と反省。


IMG_4372 山梨県甲州市にある古民家にて、友人主催の1日ゲストハウスに参加。古民家で寝泊まりしたのははじめて

昨年、39歳のときに思いたち、活動をスタートさせた地方移住大作戦。来月いよいよ40歳の大台を迎え、活動の2年目に入ろうとしています。いや、厳密にいうと、ブログをスタートさせたのは2012年の10月なので、とっくに1年は過ぎてしまっています。
今年の1月には移住に向けた活発な取材活動をかってに宣言し、岐阜県恵那市で地域活性化に取り組む「NPO法人奥矢作森林塾」を取材。「移住」「農村」「地域活性化」など、ひも付けされていくテーマで多くの人と出会った1年だったと思います。

そうした活動の中で、自分にとって新たなチャレンジが生まれました。
今年からスタートした「PVプロボノ」との出会いです。これは、僕がFacebookでフォローしていた「NPO法人えがおつなげて」の曽根原さんの書き込みで知りました。「NPO法人えがおつなげて」の曽根原さんについてご存知の方も多いと思います。山梨県北杜市に移住し耕作放棄地を開墾、都市部から人や企業を呼び込み地域活性化を推進しています。その長年の活動実績が評価され、11月に「平成25年度やまなし産業大賞」の優秀賞を受賞されました。

その「NPO法人えがおつなげて」とのコラボレーションで、今年の4月からスタートしたのが「PVプロボノ」。映像クリエイターと農村で地域活性化を目指す団体をつなぎ、社会貢献活動としてPV(プロモーションビデオ)を制作、活動を支援しようというもの。立ち上げたのは、CMプランナーの新井さん。僕自身は映像クリエイターではないものの、快く受け入れていただき、事務局メンバーとして広報ライターを担当させていただきました。今年度のPVプロボノ案件は11件。個性的な活動をしている各団体を、映像クリエイターさんとともに取材、地方にもいくつか同行させていただきました。

PVプロボノの活動についてはこちら
◎オフィシャルサイト http://pvprobono.com/
◎Facebook https://www.facebook.com/PvProbono

DSCN4239 那須高原の里山を自転車で走りながら見つけた空き家。理想的な住まいに思えた

昨年は移住交流フェアなどに足を運び、いままで生活する町としてイメージしたことのない地域のブースでも話を聞きました。自分の生活プランとメディアコンテンツを合体させ、その場で移住相談を受けながらの動画撮影をお願いすると、その反応は「ぜひぜひ!」から「ちょっと困ったな〜」までさまざま。会場にはリタイヤ組だけでなく小さい子供を連れた家族の姿も多く、さながら田舎暮らしブームのような盛況ぶりなのです。

会場の様子を眺めながら、ぼんやりと感じたことがあります。
「みんな地域を決め込んで来てるな〜」と。Uターンならいざ知らず、地縁のないIターンとなると、僕の場合、自分と家族にとってふさわしい場所がどこなのか、本当に迷ってしまいます。そして以前、長野県にIターンした人に言われたことを思い出しました。
「場所を決め込まないと、いつまでも移住できないよ」
ここでいう“決め込む”というのは、“思い込み”という意味が半分含まれていると思います。入念に準備をしたら、あとはここで暮らしていくんだという覚悟です。

そのとき僕はこの会場に来るのは、今じゃないと思いました。移住するということは、いかに生きていくかを明確にすること。行政サービスから地域を選ぶのではなく、不便さを補って余りある土地の魅力があるかどうかを優先したい。そしてそれを知るためには、いろんな場所に実際行ってみるしかない、と。

IMG_3522 瀬戸内にある直島の港にて。島のスローな時間がどこまでも心地よかった

僕は今年、人生で一番地方を訪れたと思います。岐阜県恵那市から小豆島をはじめとする瀬戸内の島々。京都や奈良、徳島県上勝町、山梨県山梨市、勝沼市、甲州市、北杜市、宮城県仙台市、福井県坂井市、栃木県那須町、長野県飯島町、中川村。PVプロボノでの取材から個人的な旅行までさまざまですが、いつも頭の片隅にあったのは「ここで生活するイメージがもてるかどうか」

ちょっと訪れただけでは分からないことのほうがたくさんあります。だから直感です。自分の身体にしっくりとなじむ磁場、相性のようなもの。それを感じ取れるかどうか。ただし当然のことながら、それは入り口にすぎません。その後にしなければならないことはたくさんあります。人との出会いも大事な要素だと思います。この人が住んでいるなら自分も行ってみたいというのは、十分な動機になるのではないでしょうか。
また、家族との擦り合わせも大事です。寒い場所が苦手な奥さんを雪国に連れていくにはそれなりの説得が必要でしょう。また山か海かの好みが分かれたら、両方を合わせ持つ地域を検討しなければなりません(←わが家の事情より)。
僕はこうした作業を焦らず楽しんでいこうと思います。

IMG_4912 徳島県上勝町で、自給的な暮らしをしている方のお宅を訪問。電気がないので、直接会いにいくしかない

IMG_4990 いっさいの無駄なものを排除した家の中。美意識の塊のような人だった

この一年を振り返ると、いろんな経験ができたと思います。去年までは家庭菜園しかしたことのない人間が、今年はずいぶん土いじりをしました。そして自然農法や有機栽培について知る機会も得たのです。住宅ローンなど組まず、空き家を自分で直して住むという発想。古民家の囲炉裏で煮炊きをし、かまどで米を炊いたこと。そうした経験のひとつひとつが、これからの生活のイメージを、豊かな方へ塗り替えてくれます。移住することと、どんな生活がしたいかということを同列に考えるなら、多少強引ではありますが、移住計画は進んでいるといえるかもしれません。
反省点は、数えあげたらきりがありません。地方移住大作戦の記事として取り上げるべきことを明文化していかなくてはと思っています。



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