神棚を新調した。

空き家だった自宅のリビングには、引っ越し当初から神棚が置いてあった。
お宮は白木のものと黒塗りのものと2つあり、黒塗りのお宮はとても古いものに思える。自宅は築50年くらいだが、それ以前には茅葺屋根の日本家屋が建っていたらしい。黒塗りのお宮はその時代からあるものだと思われる。

このお宮を掃除してリビングの元あった場所に戻して生活してきた。
それから2年。自宅に遊びに来た地元の方からこんなことを言われた。

「神様の下を人が出入りするのは良くないぞ。神棚の場所を変えないと」

神棚の下は扉を外して台所とつながっているのだが、ネットで調べてみると、確かに神棚をお祀りする場所として、出入り口の真上は避けると書いてあった。そこで新年を迎えるにあたり、いまある神棚は神社でお焚き上げしてもらい、南向きの壁に神棚を新調することにした。

新しい神棚はホームセンターで購入してもいいのだが、できれば作り手の方をずっと思えるモノにしたかったので、知人の宮大工さんが作っている神棚を購入させてもらうことにした。

新年早々工房に伺い、神棚を選ばせていただく。神棚はお社を模したモノが多いが、宮大工さんの神棚は曲木加工された屋根が美しいシンプルな神棚。洋室にお祀りしても部屋の雰囲気にマッチする。

壁に設置する棚板なども、工房にある製材機器で端材を削ってもらい、面取りまでしていただいた。ありがとうございます!

さっそく自宅に持ち帰り、神棚を壁に取り付け開始。
その前にお宮の真上の木には雲の模様を入れたかったので、プリントした絵柄を木の表面にトレースし、彫刻刀で彫ってみた。
彫刻刀を使うのは学生のとき以来。最初はナイフのような刃で絵柄の線に沿って切り込みを入れていき、そのあと線に向かって斜めに彫っていく。最後に紙やすりで表面を滑らかに。ミスなく彫れたけど、なんとなくぼんやりした印象。う〜ん、まぁ良しとしよう。

壁はコンクリートなので、振動ドリルで穴をあけてからネジを打ち込む。細い根太は斜めに取り付け、底板を支える。
なんとか完成した神棚に白木のお宮と神具を置く。

神具のひとつとしてお供えする「榊(さかき)」は、神域に植える常緑樹の総称らしい。榊の造花もよく使われているが、幸いにも自宅の庭にツバキの木があるので、枝を切って供えた。
手前のお皿にはお米と塩をお供えする。まず塩は山口県の油屋島の海水を使い、「塩田・釜焚き」という日本古来の精製法で作られた「百姓庵」の塩をお供えする。お米は那須で一番美味しいと個人的に思っている伊王野産のお米をお供えした。
お酒はお隣り大田原のお酒、旭興の辛口をお供えして、すべてが整った。

お札は湯本の那須温泉神社にていただいてきた。
天照大御神をお祀りする伊勢神宮の神宮大麻。そして崇敬神社として那須温泉神社のお札。
実は氏神様のお札をもうひとつお祀りしなくてはいけないのだが、伊王野温泉神社には宮司さんがいない。知人に聞くと現在は代わりに黒田原神社にてお札をいただくことができるそうだ。

とりあえず、新しい神棚を無事にお祀りすることができた。
今年もいい年でありますように。


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