田舎暮らしに向いていない人の傾向

「いまは都市部で暮らしているが、近い将来田舎で生活してみたい」

そう考えている人は、田舎に移り住んだほうがより楽しい生活ができると思っているだろう。それと同時に本当に自分は田舎に馴染めるのかと不安もあるのだと思う。

ネット上の記事には「田舎暮らしに失敗した理由」を書いているものもたまに見かける。うまくいかなかった理由として、その地域や人が原因になっているように書かれることも多い。都会と田舎では生活環境がだいぶ違うから、言いたい気持ちも分からないではないが「自分は田舎暮らしに向いていなかった」という言い方が本来ではないだろうか。

田舎暮らしに向いている人と向いていない人というのは、確かに存在する。
でもこれはあくまで傾向であって、全てではない。そこに住んでいきたいという意志があれば、徐々に溶け込んでいけるはず。それを踏まえた上で、向いている人、いない人の傾向について自分なりに考えてみた。

田舎暮らしに向いていない人の傾向

1.都会の合理性や価値観を持ち込む
「こうした方が簡単ですよ」や「これって必要ですか?」とか言ってしまう。田舎に行けば行くほど、人は合理性だけでは動いていない。地元の人から家を借りるなど、お願い事があるとき、業者に発注するような感覚で交渉を進めてしまうのも考えもの。まずは信頼関係を築いてから話しを進めるくらいの気持ちが必要だ。みんなが顔なじみの小さな組内であっても、不満が出ないように気を使い、地域の輪を大切にしているのが田舎だ。それをめんどくさいと思う人はそもそも向いていない。ここは東京ではないのだから、土地の人の考え方を尊重する態度が必要だ。

2.夫婦間で田舎暮らしに温度差がある
旦那さんがいくら田舎に溶け込もうとして頑張っていても、奥さんにその気がない。交通が不便だし虫が嫌いなど。夫婦の間で同じ方向を向いていないと続かない。週末田舎暮らしなど、二地域居住の生活スタイルのほうがうまくいくかもしれない。

3.食に興味が薄い
田舎の大きな魅力のひとつは食だ。美味しいお米や野菜、魚などが毎日食べられることに感動できる人は田舎のよさを感じるはず。道の駅では旬の野菜が安く手に入るので、自ら農産物加工に挑戦してみるなど、食生活の楽しみが広がる。ご近所さんに教わって畑で野菜を作ったり、採れた野菜や料理のおすそ分けがあることで、家計も助かる。農産物は地域のコミュニケーション。食の関心が薄いと、おすそ分けも面倒に感じてしまうだろう。

4.留守が多い
仕事の都合で何日も家を空けることが多い人は、注意が必要。組内で行う行事に参加できない、庭の手入れができずに雑草が伸び放題になる、回覧板が止まってしまうなど。「あの人は普段どんな仕事をしているのか」という話からありもしない噂が広がると、地域での信頼関係が崩れてしまう。あらかじめ自分の生活スタイルを首長に伝えておく、家を長く空けるときはご近所さんに伝えるなどのケアを忘れずに。

5.プライバシーをやたら気にする
田舎の人の感覚が都会での人付き合いと違うことを受け入れられるかどうかは、大事な要素。たとえば以下のようなこと。

・事前の連絡なく突然訪ねてくる。
・何事も約束の時間より早く始まる(30分~1時間前倒しになることも!)
・噂がすぐ広まる(知らない人が自分のことを知っている)
・見ていないようで、意外と行動をみている

プライバシーを気にする人やきっちりとスケジュール管理している人は、田舎の人の生活感覚がストレスになるかもしれない。これを大らかに受けとめられるか。というよりむしろ楽しめるか。
たとえば噂が広がるのはこんな感じ。

・引越して来た人は〇歳
・子供がいる、いない
・仕事は〇〇をしている
・どこから来たか
・どこに住んでいる など

こうしたことは、人が素直に知りたいことだと思う。めったによそ者が引越してこない地域ならなおさらだ。僕は知らない人が自分のことを知っていたって、なんら不都合なことなどない。

6.自分のイメージする田舎暮らしにこだわる
自分の思い描いた田舎暮らしをしたいのは当然のこと。ただ地域に影響があるようなことに対しては慎重になるべきだと思う。あらかじめ近隣の人にヒアリングするなど、リサーチした上で判断すべきこともあるのではないか。たとえば田舎でお店をやるなら、普段住民しか使わない道に車通りが多くなることに了解は得られるのかどうか。

たとえば、ご近所さんが農地を貸してくれたとする。その地域では慣行農法をするのが当たり前だが、自分は自然農法に挑戦したいと思っていた。自然農法は不耕起で除草をせず、農薬も使わない。回りの農家からは害虫が出るとクレームが出るし自然農法についての理解が薄い。するとある日、貸してくれた農家さんから「農地を返してくれ」といわれてしまう。
どちらが正しいということではない。ただ地域に入る者としての立場はいつも頭に入れておく必要があるだろう。

次回は田舎暮らしに向いている人の傾向について。


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