僕が住むのはこんな場所

僕が住んでいるのは、栃木県の最北端に位置する那須町。車で30分も走ると、お隣りの福島県白河市に入る。
那須町は東西に細長い形をしている。人口約26,000人。西側、標高1,917mの那須岳を頂きに標高が下がり、一番低い標高200m台の里山エリアに至る。

標高の高い順番に、歴史の古い温泉街である那須湯本、観光地として有名な那須高原、行政の中心地黒田原、そして農村地帯が広がる芦野・伊王野地区となる。

町民全人口の半数以上は別の地域から来た移住者で、那須高原を中心に別荘として二地域居住している人も多い。
僕が住んでいるのは、伊王野という那須町の一番東の端にあり、代々、地元で暮らしている人が多い地区だ。隣接する芦野と伊王野は、それぞれ芦野氏と伊王野氏というお殿様がいた城下町で、東山道や奥州街道が通る、交易の中心地だった。那須高原の中心地からは約20km、車で30分くらいの距離にあるので、観光客はほとんど来ないし、移住者も圧倒的に少ない。

一方、ハイシーズンの那須は、観光客がたくさん車でやって来て、那須ICがある那須街道は渋滞になる。那須に来る観光客で、芦野や伊王野という名前を知っている人はそう多くないだろう。同じ町内でも地域性や環境がけっこう違うのだ。

僕は移住前から、芦野、伊王野地区に焦点をあてて、家を探していた。
里山の豊かな資源を活用して生活することを目指していたし、古民家など、古い空き家が多いのも里山だから。

那須高原の中古別荘のように、不動産会社が管理する物件はほとんどないから、空き家が見つかるまで、1年以上かかった。それでも諦めずに探していたら、ついに理想的な家が見つかった。

住んでいるのは、伊王野の東岩崎という地区。
ご近所さんはお米や野菜を作っていて、新鮮な米や野菜が普通に食べられるので、食生活が一変した。
自宅は低い山を上がった所にあり、山を降りると美しい田園風景が広がっている。

地区の公民館は田んぼの真ん中に建つかわいらしい小さな平屋で、地区の行事があるときには、住民が集まり楽しく酒飲みをする。窓の外は山の稜線に消えていく夕日がキレイで、最高のロケーションでの宴会。地元の人にとっては当たり前のことかもしれないが、僕にとってはその一つひとつが新鮮だ。
今年度からは自分も東岩崎公民館の役員になり、地域との繋がりが増した。同じ名字の人が多くて、名前を覚えるのが大変だけど、少しずつ顔も覚えられるようになってきた。

東京から引っ越してきて、1年半が経つが、今でもこの環境に自分が住んでいることに驚きを感じる。
過疎化が進んでいる地区で、客商売をするには那須高原のように人が来ないので、ハードルが高い。
それでも、この地域を面白くしていくために、自分にできることを考えていきたい。


あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。