“なんとかしたい” が地域を動かす。

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僕はこのブログを通じて、ことあるごとに中山間地や地域活性化というテーマについて、自分なりの考えを書いてきました。さまざまなメディアから受け取った情報をいったん自分の体を通し、再び発信する。この繰り返しの中から、これからの自分にとって同じテーマを共有する人や地域との出会いがあるのではないか。そう、期待しています。

ですから今回、岐阜県恵那市串原地区に取材に行き、現場の生の声を聞けたことは特別な意味を持ちます。中山間地の置かれている現状や、地域活性化に取り組む人たちの存在はメディアからの知識として知ってはいても、地元の人々の面持ちや息づかいは、現場に行かないと分かりません。田舎の人たちにとって、自分の住む自然環境と人との距離感は、僕のような都会生活者では比べ物にならないほど近くにあります。山村には山と向き合う時間があり、島には海と向き合う時間がある。そして先祖代々続いてきた人と自然の関係を、自分の代でおかしくするわけにはいかない。そんな眼差しがあるような気がします。

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NPO法人奥矢作森林塾は、増え続ける空き家をなんとかしたい!との思いから、古民家リフォーム塾を立ち上げました。近年、あこがれをもつ人が増えているという古民家。地元の大工さんに教わりながら、参加者全員が技術を習得しながらいっせいに修復していくことで、お金をあまりかけずに住むことができる。そして地元には空き家が減るというこの仕組みは、地域おこしの形として優れていると僕は思います。
都会ではかなわない体験をするために訪れる外からの人と、自然や空き家を資源と捉え、リフォームから田舎暮らしに必要なさまざまな知識と技術を伝える地元の人が一緒になることで、今までなかった新しい価値をつくっていく。これって、ほんとにワクワクすることだと思いませんか?

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理事長の大島さんから、森林塾立ち上げの経緯を伺い、変わりゆく自然環境への憂いが出発点であることを知りました。
豪雨により山が崩れ、大量の流木がダムの湖面をいっぱいにしたという、以前には経験したことのない事態に胸を痛めた大島さんは、山に入って間伐をするなど、人の手でケアしていくことで正常な山を取り戻すために、このNPOを立ち上げたのです。
そこから山の木々や空き家を資源として捉えて活用し、人を呼び込んで定住に繋げていく活動に発展しているのです。

それぞれの地域特性に相性のよい活性化の方法とはなにか。日本国中のさまざまな場所でいろんな人が頭を悩ませています。ほかの地域の事例を参考にすることもいろいろあると思います。
ひとつ共通していることは、地域をなんとか維持存続していきたい。その思いではないでしょうか。
僕が地域活性化に興味を惹かれるのは、外から来た人の力も借りながら、共通の課題に対してひとつのコミュニティが一緒になって改善に取り組むという、人間の分厚い理念を感じるからかもしれません。

現場の生の声として、大島さんから中山間地における普遍的な課題と、それを解消するための取り組みを聞くことができました。古民家に興味のある方や地域活性化に関心のある方など、多くの人に観てほしいと思い、ひとつの動画にまとめてみました。


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