那須に行く。

那須の紅葉が山から街中へと降りてきた。
毎年この時期、東京から那須を訪れているのだが、いつも紅葉のピークを微妙に外していた。しかし今年はまさに紅葉のど真ん中。申し分のない色づきを見ることができて嬉しい。

那須に住めば、毎年この紅葉が色づき始めてから散り終わるまで見ることができるわけだ。
本当にそれは、贅沢なこと。

10年以上何回も東京から那須の実家に通っているのだが、いまだに那須という土地に対して観光気分が抜けない。
来年は移住して住むことになるのだから、もう少し生活目線でいま準備することに時間を割かないといけない。だけど自然は圧倒的に美しく、食べ物はおいしい。
「あー、楽しかった」と言って、旅はあっけなく終わってしまう。

来年から、那須はもう旅先ではない。
今回、那須町でスタートした空き家バンク制度に借り手として申請するため、必要書類を東京から持参した。この制度を利用することがどの程度有効であるのか、正直未知数だ。実際に貸し手、あるいは売り手と借り手がうまくマッチングした件数は年間で5件以下という自治体も少なくないと聞く。
ニーズはもっとあるはずなのに、空き家バンク制度があまり有効に機能していないのは、一体どうして?

家探しは「人となり」の相互理解が深まれば、もっとスムーズになるのだろう。
「あなたなら、貸してもいいよ」という関係を築いていくことはとても大事だ。だから、借り手は現地に通って地元の人と仲良くなることが、結果として新しい生活もスムーズにスタートできるはず。
観光気分は今年で終わりにして、そのあたりをもっとしっかり考えていかないと。

移住予定は2016年の4月。
できればそれまでに家が決まっていたい。だから、那須のいろんな人に声をかけている。移住の先輩が口を揃えて言うのは「家との出会いは突然やってくる。本当にタイミングだ」ということ。

今回訪れたあるカフェのオーナーは、畑のある広大な庭の空き物件を、3年間探し続けてやっと見つけた。「この先にお店なんかあるの?」って思ってしまう、アクセスがいいとは言えない山の中にあるのだが、誰もが遊びに行きたくなるような隠れ家みたいな場所。
しかし3年て、すごい。

焦りは禁物という言葉と理想を求め過ぎてもキリがないという言葉がいつも頭の中を巡っている。
家との出会いは人との出会いであり、タイミングだ。

良いご縁を待ちたい。


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