「那須コーヒースタンドパルキ」オープンから半年

春にオープンした「那須コーヒースタンドパルキ」。那須街道沿いのインテリア雑貨店「HaUS LIVING(ハウズリビング)」敷地に小屋を建て、友人に手伝ってもらいながら、内装をつくりあげた。あれから半年が経ち、あっという間に秋になった。
これまでにたくさんの地元の方や観光客の方がお店を訪ねてくれ、ハンドドリップしたコーヒーを飲んでくれた。

◎那須コーヒースタンドパルキHP

◎那須コーヒースタンドパルキFacebook

コーヒースタンドって、おもしろいなと思う。
店内に着席して寛ぐカフェじゃないから、お客の滞在時間はごくわずか。だけど対面で接客する時間はカフェより長いのではないか。オーダーを受けてお金をいただいてからカップとドリッパーをセッティングし、コーヒー豆を挽いて静かにお湯を注いでいく。この3分くらいの時間にお客さんとお話しをする。

「どこからいらしたんですか」
「これからどこに行かれるんですか」
「那須を楽しんでくださいね」

「最近どうですか」
「へぇ、新しいことはじめたんですね」
といった具合にいろんな話をする。そこから人の人生がほんの少しだけ垣間見れる。

今まで東京でいろんな仕事をしてきた。
営業マン、撮影衣装の手配や着付け、編集者、WEBデザイン。
仕事を通じていろんなことを経験させてもらった。もちろんやり甲斐も喜びもあったが、果たしてこの仕事が本当に自分に向いているのかどうか、考えても分かるはずもなく、ただ20代、30代に生きていた場所で縁のあった仕事と向き合ってきた。

そしていま、思うこと。
目の前にお客がいて、自分がつくったものを提供してお金をいただく。
このシンプルな仕事が、地に足がついている気がして自分には向いている。

いままでは大きな予算の中のひとつとして自分の仕事があり、その対価が手数料みたいな感じでお金になる。そのような仕事を当たり前にこなしてきた。何か自分の見えないところで人が動いていて、その経過が自分のところにやってきて、また別の人に手渡されていく仕事。

いま自分がしているのは、おいしいコーヒーを淹れてお客さんからお金をいただくことだけ。
事業としてはスモールビジネスだけど、楽しみながらやっている。家族もいるからプレッシャーがないわけではないが、やりながら考え、だめだと思えばまた修正しながら続けられればいい。

那須に移住してきた同世代の友人たちは、みんな似たような志向をもっていて、自ら仕事を立ち上げている。あるいは立ち上げようとしている。仕事になりうることを現実性と照らし合わせながら形にしようとしている。
共通しているのは自分がやりたいことをやる、だ。

「那須コーヒースタンドパルキ」という名前のお店をつくると、いろんな人がこの名前を呼ぶようになる。「パルキさん」と屋号で呼ばれ、イベントの出店者として声をかけていただける。他のお店がお客さんにパルキを紹介してくれる。お店どうしのつながりも拡がり、お互いを支えあっている。それは地域の人に知られるお店がひとつ増えたということ。
だから、お店としての責任が生まれる。でも肩に力が入りそうな責任ではなく、より地域とお客さんに喜んでもらえるようなお店にならなくちゃ、という責任だ。
こういう責任は楽しい。


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