空き家の再生 移住1年目の夏

那須の里山で生活をはじめて、5ヶ月が経った。
東京にいたときはまったく必要ではなかった車。6月には荷物を載せられる車が欲しくて、軽のワンボックスを購入した。こちらでは仕事でも買い物でも、すべて車で移動するから、意外と運動をしない生活に陥ってしまう。だから、時間が許すときは、できるだけ自転車で走ることにしている。
里山は普通に自転車を走らせているだけで、楽しくて気持ちいい。これだけでも移住した甲斐があったと思う。
1年前はフリーランスの仕事を続けながら、月3万円ビジネスのような生業と組み合わせて、生計を立てていこうと考えていた。

でも今は地域おこし協力隊の仕事をしている。

一番よかったと思うことは、ただフリーランスの仕事をしているだけでは出会うことのなかった人たちと、短期間のうちにものすごい勢いで知り合うことができたこと。

逆に当初考えていたよりもペースが落ちたのが、家の改修作業。
時間はあっという間に過ぎて、那須に引越して来てすでに半年が経とうとしている。

それでも忙しさを言い訳にしたくないから、少しずつ空き家をキレイにしている。
しばらく引越しの荷物置き場と化していた奥の和室は、すべて段ボールから荷物を出して片づけた。
8畳3間の和室は、奥まで見通せるようになり、この夏は始めて東京から知人が泊りがけで遊びに来た。

縁側の板はシミや日焼けで古ぼけていたが、サンダー(電動紙やすり)で表面を削り、ニスを4度塗りして、ツヤを出した。スリッパ必須だった縁側が、裸足で歩いて心地いい感じになった。

広大な庭は、雑草が毎日ぐんぐん伸びていくから、草刈り機でひたすらキレイにしなければならない。
集落は仕事をリタイヤした高齢の方が多いが、現役世代であろうと、時間を見つけてマメに刈らないと、まずい。雑草が伸び放題になっているのは恥ずかしいことであり、ちゃんとした大人に見られない。

そんな感じで少しずつ空き家だった家に生活感が出てきた。
引越しした当初は頻繁に出没していた虫たち(カマドーマ、チビガエル、カメムシ、クモなど)は、だんだん数が減り、今ではほとんど見かけなくなった。

那須に来て初めての夏が終わろうとしている。
嬉しかったことは、東京の夏に比べて圧倒的に涼しいこと。
しかも、半世紀前に建てられたこの家の中は、とても涼しく一度もエアコンを使うことはなかった。

問題はこれからの季節。
冬になったら、どのくらい寒くなるのか。
今から怖い。


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